コーヒーメーカーの掃除:クエン酸洗浄と除石灰の手順、機種ごとの頻度

掲載料・広告はありません。数字は焙煎所のショップの表示を集計したものです(2026年11月2日時点)。集計の方法

機種の価格と仕様は、メーカーと販売店の表示を2026年11月1日に確認した目安です。当サイトは機器を試していません。価格は販売店と時期で変わります。

コーヒーメーカーの汚れは、大きく2つに分かれます。水のミネラルが固まる水あか(湯あか)と、コーヒーの粉や油です。クエン酸や除石灰剤で落とすのは水あかで、粉や油はふだんの洗浄とブラシで落とします。この記事では、機種の種類ごとに何を使い、どのくらいの間隔で洗うかを、メーカーの案内から整理します。当サイトは洗浄剤を試していないので、どれがよく落ちるかは比べません。

機種の種類で決まる洗浄剤と頻度

下の表は、メーカーの説明書やよくある質問で確認できた例です。同じメーカーでも機種で手順が違うので、お使いの型番の説明書を優先してください。

機種の種類ごとの洗浄剤と頻度(メーカーの案内による例。2026年11月1日確認)
機種の種類と例洗浄剤頻度の案内量と要点
ドリップ式:象印(EC-TD40型の説明書)パイプ洗浄用クエン酸約3か月に1回。ドリップに時間がかかるようになったときも浄水フィルターを外してから洗う
ドリップ式:メリタクエン酸月1回が目安水500〜750mlにクエン酸20g程度。途中で止めて約30分つけおく方法も
ドリップ式:タイガー(ACE型)クエン酸確認できず(途中で止まるときは洗浄を案内)クエン酸約10g。ペーパーと粉は入れない
全自動:パナソニックNC-A58クエン酸(添加物を含まないもの、または純度99.5%以上)月数の指定なし。水あかが気になる、蒸気が増えた、抽出が遅くなったとき水位線「4」までの水にクエン酸約10g
全自動:シロカ カフェばこPROクエン酸月数の指定は確認できず。水あかが目立つとき、湯の出が悪いとき水500mlにクエン酸約10g
全自動:ツインバードCM-D457クエン酸水タンクのカルキが気になったとき小さじ1杯(約5g)。専用のメンテナンスモードで運転
全自動エスプレッソマシン:デロンギECAM22112除石灰剤除石灰ランプが点滅したとき本体の手順に沿って運転。DLSC500なら1回100mlと水1L
カプセル式:ネスプレッソ エッセンサ ミニ純正の湯あか洗浄剤水の硬度に応じて300〜1,200杯(40ml換算)、または6か月に1度洗浄剤100mlと水500ml。酢やクエン酸は使わない
カプセル式:UCCドリップポッド確認できず確認できずポッドホルダー、受け皿、水タンクを洗う。硬度の高い水は避けるよう案内

洗浄の前に確かめること

  • 説明書にある洗浄剤か:書かれていない洗浄剤は使わないでください。同じ酸でも、機種によっては使えません。
  • 外す部品があるか:象印とパナソニックは、浄水フィルターや活性炭フィルターを外してから洗うよう案内しています。付けたままだと、においが移ることがあります。
  • 水が何か:ミネラルの多い水は、水あかがたまりやすくなります。シロカはミネラルウォーターやアルカリイオン水を使う場合、こまめな洗浄を案内しています。
  • 本体が冷めているか:クエン酸洗浄も部品の掃除も、本体が冷めてから始めます。部品を外して洗うときは、電源プラグも抜きます。

洗浄剤とブラシの比較

選んだ基準:2026年11月時点で販売中で、メーカーが用途や内容量を公開している製品から、クエン酸、除石灰剤、ブラシと種類の異なる5品を選びました。表の順番は価格の安い順で、品質の順ではありません。汚れの落ち方は比べていません。

コーヒーメーカーの洗浄剤とブラシ5品(税込の目安・2026年11月時点)
製品価格の目安内容量1回の量メーカーが示す用途
象印EC-ZA01約¥3006g×5包1包コーヒーメーカーのパイプ洗浄
メリタMJ-1501¥500〜¥70020g×6包1包を水500mlに溶かすコーヒーメーカーと容器の内部洗浄(販売店の表示)
パナソニックSAN-400¥900〜¥1,40040g×10袋機種の説明書によるジャーポットの洗浄
珈琲考具ミルブラシ約¥1,300全長14.5cm、豚毛なしミルの粉を払う
デロンギDLSC500約¥2,500500ml(約5回分の計算)100mlと水1L全自動エスプレッソマシンとエスプレッソ・カプチーノメーカーの除石灰

象印EC-ZA01

  • 向く人:象印の珈琲通シリーズなど、説明書にこの品番がある機種を使う人。
  • 強み:1包が1回分に分かれていて、計量がいりません。
  • 弱点:5包と少なく、直販サイトは確認日に在庫なしの表示でした。対応機種は商品ページで確認できなかったので、説明書で確かめてください。

メリタMJ-1501

  • 向く人:メリタのコーヒーメーカーを月1回ほど洗う人。
  • 強み:1包20gは、メリタが案内するクエン酸の量と同じです。販売店の説明では、約40回の使用ごとに1回が目安です。
  • 弱点:メーカーの製品ページを確認できず、使い方は販売店の表示によります。他社の機種に使えるかは、それぞれの説明書で確かめてください。

パナソニックSAN-400

  • 向く人:同じ家でパナソニックのジャーポットも洗う人。
  • 強み:40g×10袋と量が多く、食品添加物のクエン酸だとメーカーが示しています。
  • 弱点:メーカーのページでは、ジャーポット用の消耗品として扱われています。コーヒーメーカーが対象かどうかは書かれていません。1袋が40gなので、約10g使う機種では余りの保管が必要です。

珈琲考具ミルブラシ

  • 向く人:手動や電動のミルに付属のブラシがなく、粉を払う道具がほしい人。
  • 強み:豚毛で静電気が起きにくいとメーカーが説明しています。立てて置けるので、ミルのそばに置いておけます。
  • 弱点:全自動機では、付属のブラシでの手入れを案内するメーカーがあります。シロカのカフェばこPROもそうなので、付属品があるならまずそちらを使います。水あかには役立ちません。

デロンギDLSC500

  • 向く人:デロンギの全自動エスプレッソマシンやエスプレッソメーカーを使っている人。
  • 強み:500mlのボトルで、1回100mlなら5回分になる計算です。全自動エスプレッソマシンのほか、エスプレッソ・カプチーノメーカーにも対応すると案内されています。
  • 弱点:5品の中で価格がいちばん高く、1回分の費用も上がります。ほかのメーカーの機種に使えるかどうかは、確認していません。

クエン酸洗浄の手順

メーカーの案内に共通する流れは次のとおりです。水の量、クエン酸の量、ボタンの操作は機種で違います。お使いの機種の説明書を見ながら進めてください。この流れは、説明書にクエン酸洗浄がある機種のものです。デロンギの全自動機やネスプレッソのように、除石灰剤や純正の洗浄剤を使う機種には当てはめないでください。

  1. 本体が冷めていることを確かめます。豆、粉、ペーパーは入れません。浄水フィルターや活性炭フィルターがあれば外します。
  2. 説明書の量の水にクエン酸を入れ、よく溶かします。表の例では5〜20gと幅があります。
  3. サーバーをセットし、ふだんの抽出と同じように運転します。メリタは、液が半分になったら止めて約30分つけおき、残りを運転する方法も案内しています。
  4. サーバーにたまった湯は熱いので、気をつけて捨てます。象印の案内のように、白い結晶が出なくなるまで繰り返す機種もあります。
  5. 水だけで運転して、クエン酸のにおいを取ります。回数はパナソニックが1〜2回、メリタが2回ほど、シロカが2〜3回です。
  6. サーバーやタンクを洗い、よく乾かします。

ツインバードCM-D457は、メンテナンスダイヤルで「クリーン」を選んで運転し、「ドレイン」で排水します。その後、水道水を入れて「ドレイン」を3〜4回繰り返します。このように、専用の手順がある機種もあります。

何度か洗っても湯の出が戻らないときは、無理に続けず、メーカーの窓口に相談してください。パナソニックとタイガーも、洗浄で変わらない場合は点検や修理の相談を案内しています。

全自動エスプレッソマシンの除石灰

デロンギの全自動機は、時期が来ると除石灰ランプが点滅して知らせます。DLSC500を使う場合は、1回分の100mlと水1Lを水タンクに入れ、本体の説明書の手順で運転します。除石灰の工程は途中で抜かさないでください。手順が抜けると、ランプが消えないことがあります。同じデロンギでも、ドリップ式のDCM040Jは約500mlの水に約30gのクエン酸という別の案内です。「デロンギ」とひとまとめにせず、型番で確かめてください。

カプセル式の洗浄

ネスプレッソのエッセンサ ミニは、説明書で純正の湯あか洗浄剤を使うよう書いています。水の硬度が0mg/Lなら1,200杯、180mg/Lなら600杯、360mg/Lなら300杯(いずれも40ml換算)が目安です。杯数に届かなくても、6か月に1度の洗浄を勧めています。UCCのドリップポッドは、よくある質問に水洗いの案内があるものの、クエン酸や除石灰の説明は見つかりませんでした。窓口で確かめてください。

酢、重曹、漂白剤は使える?

酢は、ここで挙げたメーカーの手順には入っていません。ネスプレッソは説明書で使わないよう書いており、ツインバードは酢やレモンの香りがコーヒーの風味に影響しやすいと説明しています。重曹も、機械の中を洗うものではありません。メリタが案内しているのは、ステンレスポットについたコーヒーのしぶを落とす使い方で、目安は40〜60℃の湯500mlに3〜4gです。漂白剤や磨き粉は、パナソニックが使わないよう案内しています。クエン酸と塩素系の洗剤は混ぜないでください。有毒なガスが出るおそれがあります。

毎回、毎週の手入れとミルの掃除

クエン酸洗浄はときどきの作業で、粉や油を落とす手入れは別に必要です。次の表は、各メーカーの案内をまとめた目安です。

コーヒーメーカーの手入れの目安(機種の説明書が優先です)
時期すること案内の例
使うたび粉を捨て、サーバー、バスケット、フィルターを洗う。本体の外は拭くパナソニック、シロカ、メリタ
週1回ほどミルの粉をブラシで落とす。豆を替えるときもツインバード(毎日1回使う場合)
月1回から3か月に1回クエン酸で湯の通り道を洗うメリタ、象印
本体が知らせたとき除石灰や湯あか洗浄をするデロンギ、ネスプレッソ
しばらく使わなかったあと使う前に洗浄や水だけの運転をするパナソニック、シロカ

ミルは、機種によって水洗いできるかどうかが違います。シロカのカフェばこPROとツインバードCM-D457のミルは水洗いできず、ブラシで粉を落とします。シロカSC-A372はミル付きバスケットを洗えますが、底の駆動部に水をかけたり、つけおきしたりしないよう案内されています。タイガーADG-A060はミル機構を外し、外刃と内刃に分けて掃除できます。パナソニックは刃がするどいので、手を入れないよう注意しています。買う前に手入れの違いを比べるなら、全自動コーヒーメーカーの比較が参考になります。

洗い方にも機種差があります。シロカやパナソニックは食器洗い乾燥機を使わないよう案内し、タイガーADG-A060は5つの部品が対応しています。真空断熱のサーバーは、タイガーのACE型のように丸洗いできないものがあります。ステンレスサーバーは、たわしや研磨剤入りの洗剤で傷がつくことがあるので、やわらかいスポンジで洗います。シロカの一部の機種にあるしずくもれを止める弁は、粉が詰まりやすいので、使うたびに水で流します。

手入れと豆、水の関係

掃除とあわせて見直したいのが、使う豆と水です。表面に油が出ている豆は、ミルや容器に油が残りやすくなります。パナソニックは、そうした豆のあとに拭き取るよう案内しています。豆を替えるときは、ミルに前の粉が残らないよう掃除しておくと、違いがわかりやすくなります。

水あかのたまり方は、水で変わります。硬度の高い水は水あかを残しやすいので、機械にはメーカーが指定する水を使ってください。水の選び方はコーヒーに合う水で説明しています。

コーヒーメーカーで使う豆は、焙煎所がドリップ向けと書いているものから探せます。当サイトではハンドドリップ向けの豆や、ドリップ向けの豆の一覧にまとめています。豆の保存はコーヒー豆の保存方法をご覧ください。

エスプレッソ1%(17)オムニ0%(0)ドリップ0%(6)記載なし99%(1,934)

全自動エスプレッソマシン向けの条件に合う豆:6銘柄(6軒の焙煎所)

焙煎所が書いている淹れ方(エスプレッソ向け、ドリップ向け、両方)の割合。在庫のある1,957銘柄、2026年11月2日時点。

わかっていないこと

  • 洗浄剤の差。当サイトは洗浄剤を試していません。どの製品がよく落ちるか、掃除で味がどのくらい変わるかはわかりません。
  • お使いの機種の手順。表は確認できた例です。同じメーカーでも、型番によって水の量や操作が違います。
  • パナソニックNC-A58の説明書の本文。確認したのはよくある質問です。説明書は開いていません。
  • シロカのカフェばこPROの説明書の本文。サポートページで確認した内容で、説明書の全文は確認していません。頻度の表現も一部は同じシリーズの別の機種の説明によります。
  • タイガーADG-A060の洗浄手順。クエン酸洗浄の案内を確認できたのはACE型で、ADG-A060については見つかりませんでした。
  • 象印の頻度。約3か月に1回という目安はEC-TD40型の説明書によります。EC-TG40など、ほかの機種は説明書で確かめてください。
  • UCCドリップポッドの水あかの扱い。メーカーのよくある質問に記載がありませんでした。クエン酸を使えるかどうかも不明です。
  • ネスプレッソの頻度の国による差。日本語の説明書は上の内容ですが、米国向けの資料では3か月または300カプセルと書かれています。日本では日本語の説明書を基準にしました。
  • メリタMJ-1501とパナソニックSAN-400の扱い。MJ-1501の使い方は販売店の表示によります。SAN-400をコーヒーメーカーに使えるかどうかは、メーカーのページに書かれていません。

よくある質問

コーヒーメーカーの洗浄の頻度はどのくらい?

機種で違います。メリタは月1回、象印のEC-TD40型の説明書は約3か月に1回が目安です。パナソニックのように月数を決めず、水あかが気になったときや抽出が遅くなったときに洗う案内もあります。

クエン酸の量はどのくらい?

確認できた例では約5〜30gです。パナソニックNC-A58とシロカのカフェばこPROは約10g、ツインバードCM-D457は約5g、メリタは20g程度、デロンギのドリップ式DCM040Jは約30gです。水の量も機種で違うので、説明書の値を使ってください。

コーヒーメーカーを酢で掃除してもいい?

説明書にない限り、使わないでください。ネスプレッソ エッセンサ ミニの説明書は酢を使わないよう書いており、ツインバードは香りが風味に影響しやすいと説明しています。

重曹で掃除できる?

機械の中の洗浄には使わないでください。ここで挙げたメーカーの手順には入っていません。メリタが重曹を案内しているのは、ステンレスポットについたコーヒーのしぶを落とす場合です。

デロンギの除石灰剤はどこで売っている?

デロンギは、公式オンラインショップで買えると案内しています。販売店で扱っている場合もあるので、品番を確かめて選んでください。やり方は本体の説明書か、型番ごとのよくある質問で確認できます。

ハンドドリップ向けの豆

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出典と方法