スペシャルティコーヒー豆の相場は100gいくら?

掲載料・広告はありません。数字は焙煎所のショップの表示を集計したものです(2026年10月21日時点)。集計の方法

「コーヒー豆 100g 相場」で調べると、記事ごとに違う目安が並び、いつの価格なのかが書かれていないことも少なくありません。コーヒー図鑑は、焙煎所のショップに表示された価格を毎日確認し、100gあたりに直して集計しています。ここでは、その数字をもとに、相場と値段に差が出る理由を整理します。

スペシャルティコーヒー豆は100gでいくら?

中央値は100gあたり¥1,100です。安いほうから4分の1の豆は¥930未満、高いほうから4分の1は¥1,400以上で、真ん中の半分がその間に入ります。¥800を下回ると下位1割、¥2,163を超えると上位1割の価格帯です。

分布を見ると、多くの豆は中央値の近くに集まり、高い側にゲイシャや希少なロットが細く長く続きます。平均ではなく中央値を使うのは、こうした一部の高価な豆に全体が引っぱられないようにするためです。

05001,0001,5002,0002,5003,000+100gあたり(円)
100gあたり価格ごとの銘柄数。基準の袋の価格がわかる豆1,819銘柄、2026年10月21日時点。
100gあたり価格帯ごとの銘柄数(基準の袋、2026年10月21日時点)
価格帯(100gあたり)銘柄数割合
¥1,000未満64335%
¥1,000〜¥1,50079744%
¥1,500〜¥2,50023313%
¥2,500以上1468%

表の価格帯を選ぶと、その範囲の豆を一覧で見られます。

100g袋と200g袋、どちらが割安?

袋の値段だけで比べると、割安かどうかを見誤ります。たとえば150g袋で¥1,800の豆は100gあたり¥1,200、200g袋で¥2,200の豆は100gあたり¥1,100です。袋の値段は前者のほうが安くても、100gあたりでは後者のほうが安くなります。

コーヒー図鑑で内容量がわかる1,992銘柄では、多い順に200g(46%)、100g(30%)、150g(8%)、250g(5%)です。100〜250gの袋が93%を占めます。

同じ焙煎所の同じ豆でも、小さい袋ほど100gあたりは高くなるのが一般的です。袋代や袋詰め、出荷の手間は、袋の数に応じてかかるためと考えられます。

内容量別の100gあたり価格:中央値と幅(下位1割〜上位1割、2026年10月21日時点)
内容量銘柄数中央値幅(下位1割〜上位1割)
100g袋605¥1,100¥850〜¥2,800
150g袋167¥1,296¥933〜¥2,422
200g袋920¥1,080¥800〜¥1,900
250g袋100¥1,000¥752〜¥1,636

100g袋の中央値は、200g袋より2%高くなっています。ただし、100g袋で売られる豆にはゲイシャなど高価なロットも多いと考えられ、袋の大きさだけによる差とは言えません。

内容量p10〜p90の幅(100gあたり)中央値(100gあたり)銘柄数
100g¥850〜¥2,800¥1,100581
150g¥933〜¥2,422¥1,296165
200g¥800〜¥1,900¥1,080912
250g¥752〜¥1,636¥1,000100
内容量ごとの100gあたり価格。線は下位1割から上位1割、印は中央値、右は銘柄数。2026年10月21日時点。

そこでコーヒー図鑑では、銘柄ごとに「基準の袋」を決めて比べています。100〜250gの袋のうち200gにいちばん近いものを選び、100gあたりに換算します。500gや1kgの袋は100gあたりが安く、50gの小袋は高くなりがちなので、混ぜると比べにくくなるためです。基準の袋がない豆も価格は表示しますが、相場の計算には入れていません。

1杯あたりはいくら?100gで何杯?

ハンドドリップ1杯に使う豆を12gとすると、100gで8杯、200g袋なら16杯淹れられます。中央値の豆なら1杯あたり約¥132、下位1割の価格の豆で約¥96、上位1割で約¥260です。

計算式は「100gあたり価格 × 1杯の豆の量(g) ÷ 100」です。濃いめに淹れる人や、カフェオレ用に豆を多めに使う人は、そのぶん1杯の豆代も上がります。豆の量を変えると味も変わりますが、その出方は淹れ方しだいです。まずは焙煎所が書いているレシピを目安にするとよいでしょう。淹れ方から豆を探すならハンドドリップ向けの豆にまとめています。

値段の差はどこから?品種・精製方法・焙煎度・産地

データではっきり差が出るのは、品種、精製方法、シングルオリジンかブレンドか、の3つです。なかでも大きいのがゲイシャで、100gあたり中央値は¥2,500、シングルオリジン全体の約2.2倍です。詳しくはゲイシャのコーヒー豆のページをご覧ください。

精製方法では、アナエロビック(嫌気性発酵)の豆が高めになりやすい傾向があります。発酵の管理に手間がかかり、失敗のリスクがあり、ロットも小さくなりがちなためとされています。当サイトの中央値は、アナエロビック¥1,533、ウォッシュド¥1,149です。

グループ別の100gあたり価格:中央値と幅(基準の袋、2026年10月21日時点)
グループ銘柄数中央値幅(下位1割〜上位1割)
すべての豆1,819¥1,100¥800〜¥2,163
シングルオリジン1,354¥1,150¥832〜¥2,300
ブレンド422¥990¥750〜¥1,620
ウォッシュド616¥1,149¥848〜¥2,400
ナチュラル347¥1,225¥878〜¥2,375
ハニー127¥1,100¥862〜¥2,320
アナエロビック93¥1,533¥1,000〜¥3,560
ゲイシャ87¥2,500¥1,394〜¥5,540
デカフェ104¥1,165¥906〜¥1,508
浅煎り(中浅煎りを含む)367¥1,350¥950〜¥2,988
中煎り305¥1,050¥764〜¥1,824
深煎り(中深煎りを含む)673¥1,000¥800〜¥1,398

焙煎度による差は、焙煎そのものの費用というより、どんな豆がどの焙煎度で売られているかの違いと考えられます。ゲイシャや手間のかかる精製方法の豆は、個性を残すために浅めに煎られることが多いとされています。焙煎度ごとの味の違いは焙煎度の違いで解説しています。

豆の多い産地のなかでは、中央値が高いのはパナマ(¥3,107)、低いのはパプアニューギニア(¥985)です。ただし、これはどの焙煎所がどんなロットを仕入れているかを反映した数字で、産地の品質の優劣を示すものではありません。

主な産地の100gあたり価格:中央値と幅(銘柄数の多い順、2026年10月21日時点)
産地銘柄数中央値幅(下位1割〜上位1割)
エチオピア250¥1,235¥880〜¥1,904
コロンビア157¥1,350¥840〜¥2,932
ブラジル148¥1,000¥797〜¥1,310
グアテマラ106¥1,118¥800〜¥1,869
インドネシア90¥1,000¥800〜¥1,400
ケニア80¥1,178¥877〜¥1,500
コスタリカ64¥1,121¥834〜¥3,574
ニカラグア65¥1,294¥888〜¥2,100

スーパーやカルディの豆と比べると?

コーヒー図鑑が集計しているのは、焙煎所が自分のショップで販売している豆だけです。スーパーやカルディ、コーヒーチェーンの店頭で売られている豆は含まれていません。

参考までに、カルディ公式オンラインストアの200g袋は、「マイルドカルディ」が100gあたり¥583、「マンデリン」が¥745、「ブルーマウンテンブレンド」が¥1,393です(商品ページの税込価格÷2、特売を除く)。

カルディ(キャメル珈琲)とは関係ありません。価格は公式サイトの表示(2026年10月21日確認)です。業務スーパーは公式サイトで価格を公開していないため、載せていません。カルディやスーパーの豆との違いも参考にしてください。

比べるときは、袋の大きさをそろえて100gあたりで見ることが大切です。量販店の豆は大きな袋や粉で売られることもあり、袋の値段のままでは比べられません。産地や精製方法、焙煎日がどこまで書かれているかも、値段の差を読む手がかりになります。

コーヒー豆はなぜ値上がりしている?

いちばん大きな理由は、原料の生豆が高くなったことです。国際コーヒー機関(ICO)の総合指標価格は、2024年1月の月平均1ポンドあたり176.41USセントから、2025年2月には354.32セントまで上がり、統計のある期間で最も高い月平均になりました。

2026年9月は262.18セントで、ブラジルの豊作を受けて下がったものの、上がる前よりはまだ高い水準です。

店頭の価格にも表れています。総務省の消費者物価指数で「コーヒー豆」は、2025年9月に前年同月比+63.6%、2026年8月も+24.4%でした。2024年8月と2026年8月を比べると、指数は約1.8倍になっています。

日本は生豆のほとんどを輸入しているため、円安が進むと仕入れ値はさらに上がります。また、焙煎所は先の分まで生豆をまとめて買う場合があり、店頭の値段は国際価格より遅れて動くとされています。当サイトでは、100gあたり中央値の毎月の動きを「スペシャルティコーヒー価格指数」として公開する予定です。

コーヒー図鑑の価格はどう読む?

表示しているのは、焙煎所のショップに出ている税込価格です。送料は含みません。送料は焙煎所ごとに違い、一定の金額以上で無料になる店もあるため、1袋だけ買うと送料の割合が大きくなりやすくなります。価格には確認した日時を添えています。最新の価格と在庫は、焙煎所のサイトでご確認ください。

各銘柄のページには、似た豆のなかで価格がどのあたりかも表示しています。デカフェはデカフェ同士、ゲイシャはゲイシャ同士、ほかの豆は産地や精製方法の近いもの同士で比べます。中央値より安いから品質が低い、高いから品質が高い、という意味ではありません。同じグループの中での位置を示すだけです。

同じグループの中央値より安い豆

BULLDOGBEANS静岡県裾野市

雲南 プーアル コーヒー豆

中国、雲南、1,700m

その他の精製(アナエロビック)、カティモール

トロピカル・ワイニー、ストーンフルーツ

100gあたり ¥800

中国の中央値より50%安い

焙煎所のサイトで見る

ATTAROAD徳島県

エチオピア ゲイシャ

エチオピア、Kaffa、1,850〜1,900m

ナチュラル、ゲイシャ

フローラル・紅茶

100gあたり ¥1,400

ゲイシャの中央値より46%安い

焙煎所のサイトで見る

VOYAGE COFFEE & SUNDRIES愛知県半田市

ボリビア アルベルト・ポマ

ボリビア、カラナビ、1,700m

ウォッシュド、カトゥアイ

柑橘、チョコレート、ナッツ・キャラメル

100gあたり ¥792

ボリビアの中央値より46%安い

焙煎所のサイトで見る

価格の位置で並べ替える

わかっていないこと

  • 送料を含めた総額。送料や送料無料になる金額は焙煎所ごとに違います。焙煎所が記載している場合は、その焙煎所のページの「送料・鮮度」に載せています。
  • 大袋の割引。銘柄ごとに基準の袋をひとつだけ記録しているため、同じ豆の500gや1kgの袋がどれだけ安いかはわかりません。
  • 生産者に届く金額。100gあたりの価格からは、農園に支払われた額はわかりません。生豆の買い付け価格を公開している焙煎所の情報だけが手がかりです。
  • 税の表示。税込か税抜かの記載がない価格は、ショップの標準の表示にならって税込とみなしています。税抜と明記された価格は計算に入れていません。
  • 市場全体。集計の対象は155軒の焙煎所です。国内の自家焙煎店は約6,000軒という推計もあり、ここに載っていない店の価格はわかりません。

出典と方法

  • 価格:各焙煎所のショップに表示された税込価格(送料別)。在庫のある豆のみ。銘柄ごとに100〜250gのうち200gにいちばん近い袋を基準とし、100gあたりに換算。n=1,819、2026年10月21日時点。詳しくは100gあたり価格の計算方法。
  • 統計:中央値と分位点(下位・上位1割、4分の1)。グループの数字は5銘柄・3軒以上の焙煎所がそろう場合のみ表示しています。
  • 1杯あたり:100gあたり価格 × 12g ÷ 100。杯数は内容量 ÷ 12g(端数切り捨て)。
  • 生豆の国際価格:国際コーヒー機関(ICO)Coffee Market Report 2024年1月、2025年2月、2026年9月(ICO総合指標価格、月平均)。2026年10月19日閲覧。
  • 消費者物価:総務省統計局「消費者物価指数」品目「コーヒー豆」(2025年基準、前年同月比)。月別の数値はkabutore.bizの集計ページで確認、2026年10月20日閲覧。
  • カルディの価格:カルディコーヒーファーム公式オンラインストア「コーヒー豆」の一覧(マイルドカルディ、マンデリン、ブルーマウンテンブレンド、各200g)、2026年10月21日確認。特売の対象品は除外し、100gあたりは当サイトの計算です。業務スーパーの公式オンラインショップは会員向けで価格を公開していません。
  • 自家焙煎店の数:堀口俊英(堀口珈琲研究所)の講演要旨(PDF、2023年)による推計。2026年10月20日閲覧。
  1. 価格は各焙煎所のショップの表示(税込)です。最新の価格・在庫はショップでご確認ください。