コーヒー豆の産地別の特徴一覧:国ごとの味と100gあたり価格
掲載料・広告はありません。数字は焙煎所のショップの表示を集計したものです(2026年10月21日時点)。集計の方法
コーヒー豆の産地は、赤道をはさむ「コーヒーベルト」と呼ばれる熱帯の高地に広がっています。同じ国でも地域や標高、農園によって味は違い、ひとつの国をひとことで言い表すことはできません。それでも、国ごとに多い品種や精製方法には傾向があり、それが味の方向にも表れます。ここでは、一般に言われる特徴と、国内の焙煎所が実際に販売している豆の説明を並べて、産地ごとの違いを整理します。
産地別の特徴一覧(表)
表は銘柄数の多い順です。「多い風味の系統」は、その国の豆について焙煎所が書いた説明をAIで8つの系統に分類し、多いものから2つを示しています。「一般に言われる傾向」は、コーヒーの解説で広く言われていることを短くまとめたもので、当サイトのデータではありません。国名にリンクがある国は、その国の豆を一覧で見られます。
| 産地 | 銘柄数 | 100gあたり中央値 | 多い精製方法 | 多い風味の系統(AI分類) | 一般に言われる傾向 |
|---|---|---|---|---|---|
| エチオピア | 285(122軒) | ¥1,235 | ナチュラル(58%) | フローラル・紅茶、柑橘 | 在来種が多く、花や柑橘、ベリーのような香り |
| コロンビア | 180(95軒) | ¥1,350 | ウォッシュド(78%) | 柑橘、ナッツ・キャラメル | 産地が広く、柑橘からキャラメルまで味の幅が大きい |
| ブラジル | 175(94軒) | ¥1,000 | ナチュラル(59%) | ナッツ・キャラメル、チョコレート | ナッツやチョコレート、穏やかな酸味 |
| グアテマラ | 127(82軒) | ¥1,118 | ウォッシュド(86%) | ナッツ・キャラメル、チョコレート | チョコレートや柑橘、しっかりしたコク |
| インドネシア | 102(70軒) | ¥1,000 | スマトラ式(83%) | フローラル・紅茶、チョコレート | スマトラ式の豆が多く、ハーブやスパイス、重厚なコク |
| ケニア | 88(66軒) | ¥1,178 | ウォッシュド(93%) | ベリー、柑橘 | カシスや柑橘のような、はっきりした酸味 |
| コスタリカ | 75(52軒) | ¥1,121 | ハニー(54%) | ナッツ・キャラメル、柑橘 | ハニーなど精製の工夫が多く、すっきりした甘さ |
| ニカラグア | 68(41軒) | ¥1,294 | ウォッシュド(56%) | ナッツ・キャラメル、柑橘 | — |
| タンザニア | 54(41軒) | ¥1,010 | ウォッシュド(92%) | 柑橘、ナッツ・キャラメル | キリマンジャロの名で知られ、しっかりした酸味 |
| ペルー | 49(35軒) | ¥1,046 | ウォッシュド(98%) | 柑橘、ナッツ・キャラメル | — |
| メキシコ | 45(38軒) | ¥1,063 | ウォッシュド(87%) | ナッツ・キャラメル、柑橘 | — |
| エルサルバドル | 38(33軒) | ¥1,462 | ウォッシュド(36%) | ナッツ・キャラメル、ストーンフルーツ | ブルボン系やパカマラ種が多く、甘さとやわらかな酸味 |
| ホンジュラス | 38(24軒) | ¥1,432 | ウォッシュド(65%) | ナッツ・キャラメル、柑橘 | やわらかな酸味と甘さ |
| パナマ | 36(27軒) | ¥3,107 | ウォッシュド(67%) | フローラル・紅茶、柑橘 | ゲイシャの産地として知られ、花や紅茶のような香り |
| パプアニューギニア | 32(23軒) | ¥985 | ウォッシュド(88%) | チョコレート、ナッツ・キャラメル | — |
| ルワンダ | 24(23軒) | ¥1,200 | ウォッシュド(75%) | フローラル・紅茶、ストーンフルーツ | 赤い果実や紅茶のような風味、明るい酸味 |
| 東ティモール | 18(17軒) | ¥1,050 | ウォッシュド(93%) | 柑橘、ナッツ・キャラメル | — |
| ブルンジ | 15(13軒) | ¥1,170 | ウォッシュド(69%) | 柑橘、ストーンフルーツ | 赤い果実や柑橘、紅茶のような風味 |
| ミャンマー | 13(10軒) | ¥1,180 | ウォッシュド(60%) | チョコレート、柑橘 | — |
| ウガンダ | 11(10軒) | ¥986 | ナチュラル(50%) | 風味の記載が少ない | — |
中央値の「—」は、基準の袋の価格がわかる豆が少なく、中央値を出していないことを示します。精製方法の割合は、その国の豆のうち精製方法の記載があるものに占める割合です。表にない国の豆も、カタログで産地から絞り込めます。
| 産地 | p10〜p90の幅(100gあたり) | 中央値(100gあたり) | 銘柄数 |
|---|---|---|---|
| エチオピア | ¥880〜¥1,904 | ¥1,235 | 250 |
| コロンビア | ¥840〜¥2,932 | ¥1,350 | 157 |
| ブラジル | ¥797〜¥1,310 | ¥1,000 | 148 |
| グアテマラ | ¥800〜¥1,869 | ¥1,118 | 106 |
| インドネシア | ¥800〜¥1,400 | ¥1,000 | 90 |
| ケニア | ¥877〜¥1,500 | ¥1,178 | 80 |
| コスタリカ | ¥834〜¥3,574 | ¥1,121 | 64 |
| ニカラグア | ¥888〜¥2,100 | ¥1,294 | 65 |
| タンザニア | ¥828〜¥1,416 | ¥1,010 | 47 |
| ペルー | ¥780〜¥2,470 | ¥1,046 | 44 |
| メキシコ | ¥863〜¥1,418 | ¥1,063 | 40 |
| エルサルバドル | ¥954〜¥2,000 | ¥1,462 | 32 |
アフリカ・中南米・アジアで味はどう違う?
大まかには、次のように言われます。ただし、どの地域にも例外はあります。
- アフリカ(エチオピア、ケニア、ルワンダなど)。花や柑橘、ベリーのような香りと、明るい酸味が特徴と言われる地域です。エチオピアは在来種の多さ、ケニアははっきりした酸味で知られます。
- 中南米(ブラジル、コロンビア、グアテマラなど)。ナッツやチョコレート、キャラメルのような甘さと、バランスのよさで知られる地域です。ただし、パナマのゲイシャやコスタリカのハニーのように、華やかな(花や果物のような香りが立つ)風味の豆もあります。
- アジア・太平洋(インドネシア、ベトナムなど)。スマトラ式の精製やロブスタの生産が多く、重厚なコクや、ハーブ・スパイスのような香りが特徴と言われる地域です。
この傾向は、産地そのものより、その国で多い精製方法や品種によるところが大きいと言われます。たとえば同じエチオピアでも、ナチュラルとウォッシュドでは印象が大きく違います。詳しくは精製方法の違いをご覧ください。酸味が気になるときは、産地より焙煎度の影響が大きいこともあります。焙煎度の違いと酸味と酸っぱさの違いで解説しています。
モカ・キリマンジャロ・マンデリンはどこの豆?
日本では、国名ではなく昔からの呼び名で売られている豆があります。どれも産地を指す呼び名で、品質の等級ではありません。
- モカ:エチオピアとイエメンの豆で、積出港の名前に由来します(エチオピアのコーヒー豆、イエメンのコーヒー豆)。
- キリマンジャロ:タンザニアの豆です(タンザニアのコーヒー豆)。
- マンデリン:インドネシア・スマトラ島の豆で、多くがスマトラ式です(インドネシアのコーヒー豆)。
- ブルーマウンテン:ジャマイカの限られた地域の豆です。
- コナ:ハワイ島の産地です。
産地で値段は違う?
銘柄の多い産地のなかでは、100gあたり中央値が高いのはパナマ(¥3,107)、低いのはパプアニューギニア(¥985)でした(2026年10月21日時点、税込・送料別)。ただし、これはどの焙煎所がどんなロットを仕入れているかを映した数字で、産地の品質の優劣を示すものではありません。パナマのようにゲイシャが多い国は高めに出やすく、生産量の多い国には手ごろな価格の豆も多く並びます。
値段が決まるしくみは100gあたりの相場で解説しています。
産地から豆を選ぶときは何を見る?
- 地域と標高。同じ国でも地域で味は変わります。イルガチェフェやウエウエテナンゴのように、地域名で知られる産地もあります。
- 精製方法。果実感ならナチュラル、すっきりした味ならウォッシュド、という見方は、国を問わず手がかりになります。
- 焙煎度。同じ豆でも、浅煎りと深煎りでは味の印象が大きく変わります。
- 焙煎所の説明。当サイトの各銘柄のページでは、焙煎所の説明から分類した風味の系統と、産地・精製方法・品種の記載を並べて見られます。
わかっていないこと
- 産地の全体像。表の数字は、コーヒー図鑑に載っている国内の焙煎所の豆だけのものです。生産量や輸入量の順位ではありません。
- 実際の味。風味の系統は焙煎所の説明をAIで分類したもので、味を測ったものではありません。
- 一般に言われる傾向の当てはまり方。表の短い説明は広く言われていることのまとめで、ひとつひとつの豆に当てはまるとは限りません。データの列と食い違うところがあれば、いま売られている豆の姿に近いのはデータの列のほうです。
主な産地のコーヒー豆
Fuglen Tokyo神奈川県川崎市多摩区
AUGUSTO BORGES ESPRESSO / BRAZIL
ブラジル、南ミナス、1,100m
ナチュラル、イエローブルボン
トロピカル・ワイニー、チョコレート、ナッツ・キャラメル
エスプレッソ向け
100gあたり ¥1,275
¥2,550(200g)・税込・送料別・時点
ブラジル・ナチュラルの中央値より22%高い
焙煎所のサイトで見るOVERVIEW COFFEE広島県尾道市
ESPRESSO | APROCSAA , Guatemala
グアテマラ、アティトラン、1,700〜2,000m
ウォッシュド、ブルボン、カトゥーラ
フローラル・紅茶、ナッツ・キャラメル、ストーンフルーツ
エスプレッソ向け
100gあたり ¥1,256
¥3,140(250g)・税込・送料別・時点
グアテマラ・ウォッシュドの中央値より13%高い
焙煎所のサイトで見るFuglen Tokyo神奈川県川崎市多摩区
BOCHESA – ETHIOPIA
エチオピア、シダマ、2,000〜2,200m
ナチュラル、エチオピア在来種
ベリー、トロピカル・ワイニー、チョコレート
エスプレッソ向け
100gあたり ¥1,455
¥2,910(200g)・税込・送料別・時点
エチオピア・ナチュラルの中央値より21%高い
焙煎所のサイトで見るSOT COFFEE ROASTER大阪市
Colombia Alto de Las Estrellas Anaerobic Natural コロンビア アルト デ ラス エストレージャス アナエロビック ナチュラル
コロンビア、ナリーニョ、1,900m
ナチュラル(アナエロビック)、カトゥーラ、カスティージョ
柑橘、ベリー、トロピカル・ワイニー
100gあたり ¥2,053
¥3,080(150g)・税込・送料別・時点
コロンビア・ナチュラルの中央値より14%安い
焙煎所のサイトで見るSPECIALTY COFFEE SOH愛知県豊川市
エチオピア イルガチェフェ ウォルカ ウォッシュド 在来種 G-1 浅煎り ETHIOPIA YIRGACHEFFE WORKA
エチオピア、イルガチェフェ、2,000m
ウォッシュド、エチオピア在来種
フローラル・紅茶、柑橘
100gあたり ¥1,066
¥1,066(100g)・税込・送料別・時点
エチオピア・ウォッシュドの中央値より10%安い
焙煎所のサイトで見るSUGI COFFEE ROASTING愛知県高浜市
00-WEB限定販売 ケニア キイ・ファクトリー(深煎り)
ケニア、キリニャガ、1,600m
ウォッシュド、SL28、SL34
ベリー、チョコレート
100gあたり ¥972
¥2,430(250g)・税込・送料別・時点
ケニア・ウォッシュドの中央値より15%安い
焙煎所のサイトで見る出典と方法
- 産地・精製方法:各焙煎所のショップの記載。ブレンドなど産地が複数の豆は、国ごとの数に入れていません。ルールは掲載基準と方法。
- 価格:基準の袋(100〜250gのうち200gにいちばん近い袋)の税込価格を100gあたりに換算。送料は含みません。中央値は5銘柄・3軒以上の焙煎所がそろう国のみ。在庫のある豆、2026年10月21日時点。
- 風味:焙煎所の説明をAIで8つの系統に分類したもの(AI分類)。味を測ったものではありません。
- 一般に言われる傾向・呼び名:コーヒーの一般的な解説によるもので、当サイトの集計ではありません。モカ・キリマンジャロ・マンデリンなどの呼び名は日本の商習慣によるものです。