ペルーのコーヒーの特徴:アンデスの小さな農園とオーガニック

掲載料・広告はありません。数字は焙煎所のショップの表示を集計したものです(2026年10月23日時点)。集計の方法

ペルーには、大きなコーヒー農園はあまりありません。豆の多くは、アンデスの急な斜面や森に近い小さな畑で育ち、生産者は協同組合にまとまって出荷しています。こうした協同組合が早くからオーガニックやフェアトレードの認証に取り組んできたことで、ペルーは認証を受けたコーヒーの主な産地のひとつになりました。毎日飲むための穏やかな豆から、品評会で評価される小ロットまで、焙煎所で見かける豆の幅は広くなっています。

ペルーのコーヒーはどこで育つ?

産地は大きく北部、中部、南部に分かれます。

  • 北部:カハマルカ(ハエン、サン・イグナシオなど)、アマソナス、サン・マルティン。生産の多くを占める地域で、焙煎所の豆でもよく見かける地名です。
  • 中部:フニン(チャンチャマヨ、サティポ)、パスコ(ビジャ・リカ)。
  • 南部:クスコ、プーノ。プーノのサンディア渓谷は、品評会で評価された豆の産地として知られています。

多くの畑はほかの木の陰で育てる日陰栽培です。収穫はおおむね4月〜9月ごろで、地域や標高によって前後します。コーヒー図鑑で焙煎所が書いている地域は、カハマルカ、Cusco、Punoが多くなっています。標高の記載がある豆の中央値は、約1,900mです。

ペルーにオーガニックの豆が多いのはなぜ?

小さな農園の多くは、もともと化学肥料や農薬をあまり使ってきませんでした。協同組合は早い時期から、組合員の畑をまとめて認証を受ける仕組みを取り入れ、オーガニックを販路を広げる強みにしてきました。フェアトレードの認証を合わせて受けている協同組合も多くあります。

日本で「有機」や「オーガニック」と表示して売るには、有機JASの認証が必要です。コーヒー図鑑は焙煎所の記載をそのまま記録していて、認証の有無は確かめていません。オーガニックかどうかは、各焙煎所の商品ページでご確認ください。

品種:ティピカ、カトゥーラ、ブルボン

ペルーには古くからのティピカが多く、ほかにカトゥーラ、ブルボン、カトゥアイが育てられています。2010年代にさび病が広がってからは、さび病に強いカティモールの植え付けが進みました。近年はゲイシャを育てる農園もあり、焙煎所でもペルーのゲイシャを見かけるようになっています。コーヒー図鑑で品種の記載があるペルーの豆28銘柄のうち、多い品種はカトゥーラ(39%)、ゲイシャ(39%)、ブルボン(18%)、ティピカ(14%)です。ゲイシャの値段と産地はゲイシャのコーヒーはなぜ高い?で解説しています。

精製方法:ウォッシュドが中心

伝統的な精製方法はウォッシュドです。多くの生産者が自分の畑で果肉を除き、小さな槽で発酵させて水で洗い、シートの上や簡単な乾燥小屋で乾かします。すっきりとした味に仕上がりやすい方法です。ハニーやナチュラルも作られていますが、数はずっと少なくなります。コーヒー図鑑で精製方法の記載があるペルーの豆30銘柄のうち、ウォッシュドは100%、ナチュラルは0%です。工程と味の違いはナチュラルとウォッシュドの違いで解説しています。

ペルーのコーヒーの味の特徴は?

焙煎所の説明では、ペルーの豆は穏やかで甘い味と書かれることが多く、ミルクチョコレート、ナッツ、キャラメル、黒糖のような甘さに、柑橘や赤いりんごのようなやわらかな酸味が挙げられます。コクは中くらいとされることが多いです。北部や南部の標高の高い地域の小ロットでは、果実や花のような香りが書かれることもあります。

コーヒー図鑑で焙煎所の説明をAIで分類すると、ペルーの豆の18%にチョコレート系、35%にナッツ・キャラメル系、53%に柑橘系の言葉が出てきます。これは焙煎所の言葉をまとめた傾向で、当サイトが味を確かめたものではありません。

ハンドドリップ用にもエスプレッソ用にも焙煎されています。淹れ方の記載があるペルーの豆1銘柄のうち、エスプレッソ向けとされているのは100%です。穏やかな風味は、カフェインを取り除く工程のあとも残りやすいと説明されることが多く、デカフェ(カフェインレス)の原料にもよく使われます。在庫のある豆はデカフェのコーヒー豆で見られます。

ペルーのコーヒー豆の値段は?

ペルーの豆は、普段飲みのシングルオリジンやブレンドのベースとして扱う焙煎所が多い一方で、プーノなどの品評会ロットやペルーのゲイシャは高めの値段で売られています。

コーヒー図鑑のペルーの豆の100gあたり中央値は¥1,367、シングルオリジン全体の中央値は¥1,240です(基準の袋、2026年10月23日時点、税込・送料別)。

産地p10〜p90の幅(100gあたり)中央値(100gあたり)銘柄数
エチオピア¥980〜¥2,300¥1,290191
コロンビア¥890〜¥3,700¥1,465126
ブラジル¥840〜¥1,480¥1,050111
グアテマラ¥850〜¥2,320¥1,16579
ケニア¥923〜¥1,787¥1,19858
インドネシア¥843〜¥1,400¥1,01054
コスタリカ¥935〜¥4,322¥1,26646
ニカラグア¥968〜¥2,100¥1,45041
メキシコ¥862〜¥1,491¥1,07533
パナマ¥1,150〜¥6,380¥3,49021
銘柄数の多い産地の100gあたり価格の幅(安いほうから1割〜高いほうから1割)と中央値。2026年10月23日時点。

スペシャルティコーヒー全体の相場はコーヒー豆の100gあたりの相場で解説しています。

在庫のあるペルーの豆

FUGLEN COFFEE ROASTERS神奈川県川崎市多摩区

YONAL FERNANDEZ ESPRESSO / PERU

ペルー、カハマルカ、1,900m

ウォッシュド、カトゥーラ

柑橘、ドライフルーツ・スパイス、チョコレート

エスプレッソ向け

100gあたり ¥1,385

ペルー・ウォッシュドの中央値より24%高い

焙煎所のサイトで見る

AND COFFEE ROASTERS熊本市中央区

PERU DAVID FLORES GEISHA

ペルー、カハマルカ、1,850m

ウォッシュド、ゲイシャ

フローラル・紅茶、柑橘、ストーンフルーツ

100gあたり ¥3,100

ゲイシャの中央値より11%安い

焙煎所のサイトで見る

OVERVIEW COFFEE広島県尾道市

Peru | Familia Tocto

ペルー、El Porvenir、1,600m

ウォッシュド、ブルボン

ナッツ・キャラメル、ストーンフルーツ

100gあたり ¥1,348

ペルー・ウォッシュドの中央値より21%高い

焙煎所のサイトで見る

GLUCK COFFEE SPOT熊本市中央区

PERU Palmeras

ペルー、Cusco、2,240m

ウォッシュド、SL9

フローラル・紅茶、トロピカル・ワイニー、ストーンフルーツ

100gあたり ¥2,900

ペルー・ウォッシュドの中央値より159%高い

焙煎所のサイトで見る

ペルーのコーヒー豆をすべて見る

わかっていないこと

  • オーガニック認証が有効か。焙煎所の記載をそのまま記録していて、認証書は確かめていません。
  • 生産者が受け取る価格。農園や協同組合での取引価格を書いている焙煎所はわずかです。
  • 実際の味。風味は焙煎度や淹れ方、収穫年でも変わります。風味の説明は、焙煎所がその1ロットについて書いたものです。

よくある質問

ペルーのコーヒーはどんな味?

焙煎所の説明では、チョコレートやナッツのような甘さと穏やかな酸味がよく挙げられ、全体に飲みやすい味と書かれることが多いです。標高の高い地域の小ロットでは、果実や花のような香りが書かれることもあります。

ペルーのコーヒー豆にはどんな種類がある?

品種ではティピカ、カトゥーラ、ブルボン、カトゥアイ、カティモールが中心で、ゲイシャもあります。精製方法はウォッシュドが多く、ハニーやナチュラルは少なめです。

カハマルカとはどんな産地?

カハマルカはペルー北部の県で、ハエンやサン・イグナシオを含む、国内でも生産の多い地域です。焙煎所の豆の産地としてもよく書かれています。

ペルーのコーヒー豆は100gでいくら?

コーヒー図鑑では、100gあたり中央値が¥1,367です(2026年10月23日時点、税込・送料別)。品評会のロットやゲイシャは、高めの値段で売られることが多いです。

出典と方法

  • ペルーの産地、品種、精製方法、オーガニック栽培:生産国と業界の資料で広く知られている情報をまとめたものです。
  • 地域、品種、精製方法、標高、淹れ方、デカフェ:焙煎所がショップに記載したもの。割合は、その項目の記載がある豆を分母にしています。詳しくは項目の読み取り方。
  • 風味:焙煎所の説明をAIで分類したもので、測定ではありません。
  • 価格:各焙煎所のショップに表示された税込価格(送料別)を100gあたりに換算。在庫のある豆のみ、2026年10月23日時点。詳しくは100gあたり価格の計算方法。
  1. 価格は各焙煎所のショップの表示(税込)です。最新の価格・在庫はショップでご確認ください。