コロンビアのコーヒーの特徴:スプレモ・ピンクブルボンと産地・価格

掲載料・広告はありません。数字は焙煎所のショップの表示を集計したものです(2026年10月23日時点)。集計の方法

コロンビアの豆は、スーパーのコーヒーでもおなじみの「定番」という印象を持たれがちです。スペシャルティコーヒーの焙煎所では、小さな農園の珍しい品種や、発酵の工程を工夫した豆も多く並び、同じ国の豆でも風味の幅はかなり広くなっています。ここでは、産地、品種、スプレモとエクセルソ、精製方法、デカフェ、味、値段を順に整理します。

コロンビアのコーヒーの産地は?

コロンビアでは、アンデス山脈が国の西側で3つの山脈に分かれ、その斜面に小さな農園が数多くあります。スペシャルティコーヒーでよく知られるのは、南部のウィラ、カウカ、ナリーニョ、中部のトリマ、キンディオ、北西部のアンティオキアなどです。コーヒー図鑑で焙煎所が書いている地域で多いのは、ウィラ、トリマ、カウカです。焙煎所が標高を書いているコロンビアの豆では、記載された標高の中央値は約1,875mです。

赤道に近く、山の向きや標高によって雨の季節が違うため、年に2回収穫できる地域があります。主な収穫と、ミタカと呼ばれる小さな収穫です。そのため、一年のうち比較的長い期間、新しい収穫の豆が出回るといわれます。生産者の多くは小規模な農家で、コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)が、品種の研究や品質の検査、輸出などにかかわっています。

カスティージョ、ピンクブルボン:コロンビアの品種は?

広く植えられているのは、FNCの研究所(セニカフェ)が開発したカスティージョなど、さび病に強い品種です。昔からのカトゥーラも多く見られます。スペシャルティの焙煎所では、ピンク色の実をつけるピンクブルボン、ゲイシャ、タビ、シドラなど、栽培量の少ない品種の豆も扱われています。こうした豆は小さなロットで販売されることが多く、値段も高めになりやすいです。

コーヒー図鑑で品種の記載があるコロンビアの豆(114銘柄)では、多い順にカスティージョ(31%)、カトゥーラ(29%)、ゲイシャ(14%)、ピンクブルボン(10%)です。1つの豆に複数の品種が書かれることがあるため、合計は100%を超えることがあります。

ゲイシャがなぜ高いのかは、ゲイシャコーヒーの値段と産地で解説しています。

スプレモ・エクセルソとは?

スプレモとエクセルソは、コロンビアの豆を大きさで分けた区分です。ふるいの目の大きさ(スクリーン)で選別し、スプレモは大きな豆、エクセルソはそれより少し小さな豆を含む区分です。日本では「コロンビア・スプレモ」の名前がよく知られています。

豆の大きさがそろうと焙煎のむらが出にくくなるといわれますが、区分が示すのは大きさで、風味の好みではありません。スペシャルティの焙煎所では、スプレモやエクセルソより、農園名や地域、品種、精製方法を書くことが多くなっています。ほかの国の等級との違いはコーヒー豆の等級(グレード)にまとめています。

ウォッシュドとアナエロビック、インフューズド

コロンビアでは、果肉を取り除いてから乾かすウォッシュドが昔から中心です。焙煎所の説明では、すっきりとして甘さと酸味のバランスがよい味と紹介されることが多いです。近年は、酸素を断って発酵させるアナエロビックや、酵母を加えた発酵など、発酵の工程を工夫した豆も増えています。

発酵の途中で果物やスパイス、香料などを加えるインフューズドの豆もあります。産地の味と言えるのか、香りづけしたコーヒーなのかは、スペシャルティコーヒーの世界でも意見が分かれています。コーヒー図鑑では、焙煎所がインフューズドと書いている豆に表示し、カタログの絞り込みで除くこともできます。

コーヒー図鑑で精製方法の記載があるコロンビアの豆(118銘柄)のうち、ウォッシュドは75%、ナチュラルは7%です。アナエロビックと書かれた豆は26銘柄、インフューズドと書かれた豆は26銘柄あります。

精製方法による違いは、ナチュラルとウォッシュドの違いで詳しく解説しています。

コロンビアのデカフェとは?

スペシャルティコーヒーの焙煎所が扱うデカフェでは、コロンビアの豆をよく見かけます。よく見かけるのは、サトウキビを発酵させて得た酢酸エチルでカフェインを取り除く方法で、「サトウキビ由来酢酸エチル(EA)製法」などと書かれます。コーヒー図鑑では、コロンビアの豆のうち11銘柄がデカフェです。

製法の違いはデカフェの作り方と製法の違いで、在庫のある豆はデカフェのコーヒー豆で比べられます。製法は焙煎所が書いている場合だけ、各銘柄のページに表示しています。

コロンビアのコーヒーの味は?

焙煎所の説明では、ウォッシュドのコロンビアにはキャラメル、チョコレート、赤い果実、オレンジといった言葉がよく使われ、甘さと酸味のバランスがよいと紹介されることが多いです。ピンクブルボンやゲイシャでは花や桃、柑橘、アナエロビックやインフューズドではトロピカルフルーツやワインのような言葉が増えます。焙煎所の説明をAIで分類すると、コーヒー図鑑のコロンビアの豆の16%にチョコレートの系統、18%にベリーの系統、33%に柑橘の系統の言葉が含まれます。これは焙煎所の言葉をまとめた傾向で、当サイトが味を確かめたものではありません。

ハンドドリップ向けにもエスプレッソ向けにも焙煎される豆です。酸味が気になるときは、酸味と酸っぱさの違いも参考になります。

コロンビアのコーヒー豆の値段は?

同じコロンビアの豆でも、値段の幅は大きくなります。協同組合などがまとめたウォッシュドのロットと、小さな農園のピンクブルボンやゲイシャ、発酵の工程を工夫したロットでは、100gあたりの価格がかなり違います。コーヒー図鑑のコロンビアの豆の100gあたり中央値は¥1,465、シングルオリジン全体の中央値は¥1,240で、コロンビアは全体と比べて高めです(基準の袋、税込・送料別、2026年10月23日時点)。

産地p10〜p90の幅(100gあたり)中央値(100gあたり)銘柄数
エチオピア¥980〜¥2,300¥1,290191
コロンビア¥890〜¥3,700¥1,465126
ブラジル¥840〜¥1,480¥1,050111
グアテマラ¥850〜¥2,320¥1,16579
ケニア¥923〜¥1,787¥1,19858
インドネシア¥843〜¥1,400¥1,01054
コスタリカ¥935〜¥4,322¥1,26646
ニカラグア¥968〜¥2,100¥1,45041
メキシコ¥862〜¥1,491¥1,07533
パナマ¥1,150〜¥6,380¥3,49021
タンザニア¥822〜¥1,500¥1,10330
ペルー¥997〜¥2,920¥1,36730
産地ごとの100gあたり価格。線は下位1割から上位1割、印は中央値、右は銘柄数。基準の袋、税込・送料別、2026年10月23日時点。

袋の大きさによる値段の違いや相場の見方はコーヒー豆の100gあたりの相場で、ほかの国との比較はコーヒー豆の産地と特徴一覧で解説しています。

よくある質問

コロンビアのコーヒーはどんな味ですか?

焙煎所の説明では、キャラメルやチョコレートの甘さに、赤い果実や柑橘のような酸味が重なる、バランスのよい味と紹介されることが多いです。品種や精製方法によっては、花やトロピカルフルーツのような風味と説明される豆もあります。

「スプレモ」は品質の等級ですか?

豆の大きさによる区分です。スプレモは大きな豆の区分で、欠点の少なさや風味の好みを直接示すものではありません。

ピンクブルボンとはどんな品種ですか?

熟すとピンク色になる実をつける品種で、コロンビアの豆として見かけることの多い品種です。焙煎所の説明では、花や柑橘、桃のような風味と紹介されることが多い豆です。

コロンビアのデカフェはどうやってカフェインを取り除いていますか?

よく見かけるのは、サトウキビ由来の酢酸エチルを使う方法です。焙煎所によっては、スイスウォーター製法など別の方法の豆もあります。

在庫のあるコロンビアの豆

AMENOKAKU COFFEE奈良市

ウィラ ジャワ

コロンビア、ウィラ、1,580〜1,900m

ウォッシュド、ジャワ

フローラル・紅茶、柑橘、ドライフルーツ・スパイス

100gあたり ¥785

コロンビア・ウォッシュドの中央値より44%安い

焙煎所のサイトで見る

GLITCH COFFEE東京都中央区

Colombia Cauca El Paraiso "Red Plum"

コロンビア、カウカ、1,960m

ウォッシュド(アナエロビック)、カスティージョ

フローラル・紅茶、ストーンフルーツ

100gあたり ¥3,700

コロンビア・ウォッシュドの中央値より164%高い

焙煎所のサイトで見る

コロンビアのコーヒー豆をすべて見る・コロンビアのウォッシュド・コロンビアのナチュラル

わかっていないこと

  • 発酵の詳しい中身。アナエロビックやインフューズドは焙煎所の書き方に従っています。発酵の時間や加えたものが書かれていないことも多いです。
  • ロットの品質。点数や受賞歴は焙煎所の記載どおりに載せており、当サイトでは確かめていません。
  • 実際の味。コロンビアの豆は品種や精製方法による違いが大きく、焙煎度や淹れ方でも変わります。風味の系統は焙煎所の説明の傾向です。

出典と方法

  • コロンビアの産地、収穫期、FNCとセニカフェ、品種、豆の大きさの区分、精製方法、デカフェの製法:一般的なコーヒーの知識(生産国の研究機関や業界団体の資料、専門書など)によります。
  • 地域、品種、精製方法、アナエロビック、インフューズド、デカフェ、標高、淹れ方:各焙煎所のショップの記載。割合は、その項目の記載がある豆に対するものです。ルールは掲載基準と方法。
  • 価格:基準の袋(100〜250gのうち200gにいちばん近い袋)の税込価格を100gあたりに換算。送料は含みません。在庫のある豆のみ、2026年10月23日時点。中央値は銘柄数と焙煎所数が十分な場合だけ表示しています。
  • 風味:焙煎所の説明をAIで8つの系統に分類したもの(AI分類)。味を測ったものではありません。
  1. 価格は各焙煎所のショップの表示(税込)です。最新の価格・在庫はショップでご確認ください。