ニカラグアのコーヒーの特徴:北部の山あいと大粒の豆

掲載料・広告はありません。数字は焙煎所のショップの表示を集計したものです(2026年10月23日時点)。集計の方法

ニカラグアは中米でいちばん面積の大きな国で、コーヒーは長く主要な輸出品のひとつです。内戦やハリケーン、国際価格の変動で何度も打撃を受けてきましたが、いまは小さな農園とその協同組合が、ていねいに仕上げたウォッシュドの豆を多く出荷しています。北部には、品評会で評価される農園も少なくありません。ここでは、産地、品種、精製方法、焙煎所の説明に多い風味、値段の順に整理します。

ニカラグアのコーヒーはどこで育つ?

生産の中心は北部の山岳地帯です。ヒノテガは国内最大の産地として知られ、雲のかかる森と湖に囲まれた地域です。その南のマタガルパも古くからの産地です。ホンジュラスとの国境沿いのヌエバセゴビアには、ディピルトやモソンテなど標高の高い地域があり、品評会に出る小ロットの豆が多く見られます。このほか、エステリ、マドリス、ボアコなどでも少量が作られています。

森の木々の陰でコーヒーを育てる農園が多いのも特徴です。コーヒー図鑑で焙煎所が書いている地域は、ヌエバセゴビア、マタガルパ、ヒノテガが多くなっています。標高の記載がある豆の中央値は、約1,400mです。

品種:カトゥーラ、カトゥアイと大粒のマラゴジッペ

広く植えられているのは、カトゥーラ、カトゥアイ、ブルボンなどです。ニカラグアならではの品種として名前が挙がるのが、粒の大きな品種のグループです。

  • マラゴジッペ:ティピカの突然変異としてブラジルで見つかった品種で、豆がとても大きく平たいのが特徴です。「エレファントビーン」と呼ばれることもあります。
  • パカマラ:パカスとマラゴジッペをかけ合わせた品種で、エルサルバドルで生まれました。ニカラグアでも北部の農園で育てられています。
  • マラカトゥーラ:マラゴジッペとカトゥーラをかけ合わせた品種です。

焙煎所の説明では、パカマラやマラカトゥーラには果実や花のような香りが挙げられることが多く、マラゴジッペはやわらかく穏やかな味と書かれることが多いようです。コーヒー図鑑で品種の記載があるニカラグアの豆41銘柄のうち、多い品種はパカマラ(32%)、カトゥーラ(17%)、カトゥアイ(15%)、マラカトゥーラ(10%)です。パカマラについてはエルサルバドルのコーヒーの特徴でも解説しています。

精製方法:ウォッシュドが中心

ニカラグアの豆の多くはウォッシュドです。小さな農園では、生産者が自分の農園で果肉を除き、発酵させて水で洗います。その後の乾燥や脱穀は、協同組合や専門の乾燥施設でまとめて行うことが多いです。一部の農園はナチュラルやハニーにも取り組んでいて、小ロットで売られています。コーヒー図鑑で精製方法の記載があるニカラグアの豆41銘柄のうち、ウォッシュドは61%、ナチュラルは32%です。工程と味の違いはナチュラルとウォッシュドの違いで解説しています。

ニカラグアのコーヒーの味の特徴は?

焙煎所の説明では、ミルクチョコレート、キャラメル、ナッツ、黒糖のような甘さに、りんごや柑橘のような穏やかな酸味を合わせた表現が多く見られます。全体にバランスのとれた、飲みやすい味と書かれることが多い産地です。一方で、ヌエバセゴビアのパカマラや、ナチュラルの小ロットには、トロピカルフルーツやベリー、花のような香りが挙げられることもあります。

コーヒー図鑑で焙煎所の説明をAIで分類すると、ニカラグアの豆の20%にチョコレート系、39%にナッツ・キャラメル系、30%に柑橘系の言葉が出てきます。これは焙煎所の言葉をまとめた傾向で、当サイトが味を確かめたものではありません。

どう淹れる?ドリップにもエスプレッソにも

ニカラグアの豆は、ハンドドリップ用にもエスプレッソ用にも焙煎されています。どの産地にも言えることですが、浅めの焙煎では酸味や果実感が、深めの焙煎ではチョコレートのようなほろ苦さとコクが前に出やすくなります。焙煎度による違いは焙煎度の違いで、豆と湯の量の目安はコーヒーの粉と湯の量で解説しています。

ニカラグアのコーヒー豆の値段は?

同じニカラグアの豆でも、協同組合でまとめて仕上げた豆と、マラゴジッペやパカマラ、品評会に出た農園の小ロットでは、値段に大きな幅があります。ニカラグアは、品評会「カップ・オブ・エクセレンス」が開かれている国のひとつです。

コーヒー図鑑のニカラグアの豆の100gあたり中央値は¥1,450、シングルオリジン全体の中央値は¥1,240です(基準の袋、2026年10月23日時点、税込・送料別)。

産地p10〜p90の幅(100gあたり)中央値(100gあたり)銘柄数
エチオピア¥980〜¥2,300¥1,290191
コロンビア¥890〜¥3,700¥1,465126
ブラジル¥840〜¥1,480¥1,050111
グアテマラ¥850〜¥2,320¥1,16579
ケニア¥923〜¥1,787¥1,19858
インドネシア¥843〜¥1,400¥1,01054
コスタリカ¥935〜¥4,322¥1,26646
ニカラグア¥968〜¥2,100¥1,45041
メキシコ¥862〜¥1,491¥1,07533
パナマ¥1,150〜¥6,380¥3,49021
銘柄数の多い産地の100gあたり価格の幅(安いほうから1割〜高いほうから1割)と中央値。2026年10月23日時点。

スペシャルティコーヒー全体の相場はコーヒー豆の100gあたりの相場で解説しています。

在庫のあるニカラグアの豆

IS KOFFEE山形県

エルポルベニール農園 豆/粉選択可

ニカラグア、ヌエバセゴビア、1,300m

ナチュラル、オナンガンジャン

フローラル・紅茶、柑橘、ナッツ・キャラメル

100gあたり ¥1,490

ニカラグア・ナチュラルの中央値並み

焙煎所のサイトで見る

MANU COFFEE福岡市中央区

ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーン( – )

ニカラグア、ヌエバセゴビア、1,200〜1,550m

ウォッシュド、マラカトゥーラ

ドライフルーツ・スパイス、チョコレート、ナッツ・キャラメル

100gあたり ¥1,400

ニカラグア・ウォッシュドの中央値並み

焙煎所のサイトで見る

PHILOCOFFEA千葉県船橋市

448 Nicaragua El Avion Red Catuai Washed

ニカラグア、ヌエバセゴビア、1,500〜1,750m

ウォッシュド、カトゥアイ

柑橘、ナッツ・キャラメル

100gあたり ¥1,296

ニカラグア・ウォッシュドの中央値より10%安い

焙煎所のサイトで見る

ニカラグアのコーヒー豆をすべて見る

わかっていないこと

  • 農園の豆か、協同組合の豆か。焙煎所が書いていなければ、当サイトでは区別できません。
  • 品種の記載が正しいか。マラゴジッペやパカマラといった品種名は、焙煎所の記載をそのまま記録しています。
  • 実際の味。風味は焙煎度や淹れ方、収穫年でも変わります。風味の説明は、焙煎所がその1ロットについて書いたものです。

よくある質問

ニカラグアのコーヒーはどんな味?

焙煎所の説明では、チョコレートやキャラメル、ナッツのような甘さと穏やかな酸味がよく挙げられます。パカマラやナチュラルの小ロットでは、果実や花のような香りが書かれることもあります。

ニカラグアの主な産地はどこ?

北部のヒノテガ、マタガルパ、ヌエバセゴビアです。ヒノテガは国内最大の産地として知られています。

マラゴジッペとはどんな品種?

ティピカの突然変異から生まれた、豆がとても大きな品種です。ブラジルで見つかり、ニカラグアでも育てられています。パカスとかけ合わせたのがパカマラです。

ニカラグアのコーヒー豆は100gでいくら?

コーヒー図鑑では、100gあたり中央値が¥1,450です(2026年10月23日時点、税込・送料別)。品評会に出た小ロットや大粒の品種は、高めの値段で売られることが多いです。

出典と方法

  • ニカラグアの産地、品種、精製方法:生産国と業界の資料で広く知られている情報をまとめたものです。
  • 地域、品種、精製方法、標高、淹れ方:焙煎所がショップに記載したもの。割合は、その項目の記載がある豆を分母にしています。詳しくは項目の読み取り方。
  • 風味:焙煎所の説明をAIで分類したもので、測定ではありません。
  • 価格:各焙煎所のショップに表示された税込価格(送料別)を100gあたりに換算。在庫のある豆のみ、2026年10月23日時点。詳しくは100gあたり価格の計算方法。
  1. 価格は各焙煎所のショップの表示(税込)です。最新の価格・在庫はショップでご確認ください。